高まる女性柔道整復師の需要

女性の柔道整復師の割合は全体の2~3割を占めると言われています。これは2017年のデータなので、2022年の今はもっと多くの女性柔道整復師が活躍していると考えられます。

実際、柔道整復師の学校では最近の男女比は7:3 ~ 6:4と、年々女性の比率が上がってきています。学生の年齢層は10代20代が多いので、それだけ女性柔道整復師と言う仕事が将来性のある仕事だと認められている証左と言えるでしょう。

その理由として、女性患者が増えてきていると言うことがまず挙げられます。産後の骨盤矯正などの施術は女性の場合、施術をしてもらう際には同性の方がリラックス出来るし、身体のことは同じ女性の方が良く知っています。性別によって異なる痛みや辛さの違いはいかに長年の経験を積んだとは言え、男性には完全には理解出来ないのかもしれません。

また女性だけでなく、年配の方にも女性の柔道整復師を望む声があるようです。男性柔道整復師の場合、ある程度力に頼って施術することも出来るますが、女性柔道整復師の場合は少ない力でも効果が出るように工夫することで上手な施術方法を会得していて、この力加減が年配者には具合が良いのかもしれません。

もちろん女性柔道整復師ならではの悩みもあります。仕事は立ち姿が多く、施術の際にも体力が必要なので、仕事が辛いと感じることもあります。また拘束時間が長いので周囲の理解が無いと結婚や子育てが難しいとも言えます。そしてまだまだ人数が少ないため、職場で女性にしか話せないような悩みや相談がしにくいという面もあります。更衣室やトイレの問題等、今まで男性が多い職場だっただけに気配りをするべき課題も多いはずです。

ただ、女性柔道整復師が引く手あまたなのは事実であり、柔道整復師の職場も男性女性問わずに良い環境に徐々に生まれ変わっていくのは間違いありません。近年女性が働きやすい職場が増えています。求められる声が高まっている女性柔道整復師は今後ますます活躍していくでしょう。


著者:ティラーズ運営事務局

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